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765商事☆ドキドキ日誌









 ストッキングを脱ぎ終えたのを確認して、千早は右手を春香に突き出す。視線はまっすぐ、今は春香の手にある脱いだストッキングに向かっていた。正直、下着までグッショリと濡れている今、手に持っているソレがどうなっているのか、見なくても手に纏わりつく感触で分かってしまう。目の前の上司はお手を躾けるように掌を出したまま。こうなってはどんなに懇願しようが曲がらないのは春香が一番、分かっていた。
 どうしてこんなブルセラ紛いのことをしなければならないのか。春香はポロポロと大粒の涙をこぼしながらストッキングを差し出す。今もまだ体に埋まっているローターは動きを止めていた。この状態でも死んでしまいたいくらいなのに、もしここで動き出して声でも上げようものなら、恥かしさと惨めさでそのまま窓から飛び降りてしまうかとすら春香は考えている。
 なにより恐ろしいのは、そんな千早からのセクハラの度を越えた行為に対して僅かながらに順応し始めてしまっていることだった。理由になるのなら何でも良い。コピーを取るのが遅い。書類に誤字があった。とりあえず気に食わない。完全防音なのを良いことに部長室で春香の嬌声があがらなかった日はない。
 呼び出されて行われる行為も実に変態じみていた。散々いじられながらもイクことは許されず、ローターを仕込まれてそのまま仕事へ戻される。腹痛の振りをしてトイレに行き、我慢できずに個室でオナニーをしたことは何度もあった。トイレには既に千早が待っている時もあり、見つかればそのまま部長室へ連行。滅茶苦茶にされた後は見つからないようにデスクの下に押し込まれ、頭上で仕事をしている千早の脚に舌を這わせる日々。
 同じ部署の同僚達はそんな二人を見て見ぬ振りで通している。元々、受付嬢上がりの小娘なんて期待していなかったし、なにより彼女が犠牲となることで千早の機嫌が良くなることはこの部署にとって大きなプラスであると言えよう。訴えれば確実に勝てるような状況でも馬鹿正直とで言おうか、健気に頑張っている姿は素直に好感を抱けるものである。惜しむらくは、けして春香にとって良い状況ではないことだがそれはもう棚上げされていた。
 ストッキングを受け取ると、千早は手の中でソレを遊ばせる。脱ぎたての温もりを味わい、その様子を恥ずかしそうに見ている春香を観察するのがたまらなく楽しかった。思わず緩む口元に力を込めると、千早は意地の悪い笑みを浮かべてストッキングのクロッチ部分を目の前で広げる。
 肌色のストッキングはそこだけ黒く湿っていた。指先で押し込むと、まるで滲みこむようにねばねばとした感触が広がる。もう春香は見ていられないのか、顔を真っ赤にして俯いていた。
 今まで他人の体臭に関して嫌悪感は抱いたことはあっても、もっと嗅いでいたい、という感覚は初めてだった。それこそ肉欲に満ちたそれは千早の人生にとって余分な領域のものであったし、よもや同姓のものでこんなに興奮することなど、春香に出会う前の自分であったなら軽蔑の眼差しを送っていただろう。
 視線を逸らす春香に注意しても良かったのだけれど、我慢出来ずに千早はストッキングを顔面に押しつけた。途端に、鼻腔に広がる春香のアレの匂いに彼女は顔を綻ばせる。一人でいてもしたことのないような表情。もちろん、ストッキングで隠しているので春香には千早の顔が見えない。誰にも見せない、春香の前だけの顔。春香にセクハラし始めた頃は今までの自分とのギャップに悩んだこともあったが、今はもう開き直りに近い感情が千早を支えていた。
 そう、春香がこんなに可愛くて、いやらしいからいけないのだ、と。
 押しつけていたストッキングを顔から離す。やっと春香がホッとしたのも束の間、今度は口に含んで味を確かめる。あっ、という春香の声もこの部屋にしか聞こえない。啜るような音が響き、春香は耳もおさえたい気分だった。
 ジュゥ、ジュルル。
 春香の味と僅かな酸味が千早の脳を蕩かせる。このまま春香を押し倒しすのも良かったが、またこちらを見なくなった彼女にムクムクと、嗜虐心が頭をもたげてくる。本当に彼女は罪な子だと、千早は自分のデスクの上にある携帯電話を手に取ると、目を向けずに操作をし始めた
 ピッ、という電子音と共に春香が急に腰を折る。膝はガクガクと笑い出し、わななく顎といっぱいまで見開いた目が彼女の状況を語る。いきなり最大まで引き上げればどうなるか、今までも散々試したことだけれど、何度見ても楽しくて仕方のないことだった。

「ぶ、ぶちょぉ……」

 その場でへたり込んでしまいたい気持ちを必死に押さえつけ、それこそ出来るならばオナニーしてしまいたいという欲望からも目を逸らす。いつの間に自分はこんな人間になってしまったのか、痺れる頭で春香は懸命に考える。何かを考えていないと快感に押し流されてしまいそうだった。
 春香の懇願にやっと千早が「なに?」と口を開く。もちろん、ストッキングは顔に押しつけたまま。誰が見ても異様な光景にしか見えないその中で、春香は大真面目に千早に訊いた。

「もう、と、止めてくれませんか……?」

 よだれも流れ落ち、虚ろな瞳の彼女の精一杯の言葉。またにやけそうになる顔を戻した千早は、代わりに底意地の悪い笑みを浮かべる。はたしてその二つの笑顔に何か違いがあるのか分からないが、それでも千早にとってこの社の将来よりも重大なことだった。
 どうして、と千早は訊き返す。そんなものは見れば分かるのだけれどソレはソレ。春香も分かっていたのか、それほど落胆の色は見せていないようでそれが更に千早を刺激した。
 最大から今度は強弱をつけるように設定を直す。振動が弱まったことで多少、落ち着いた春香がまた顔を歪ませる様を冷静な科学者のような瞳で千早は観察する。ある意味で仕事の時のそれよりも冷酷な瞳は春香を捉えたまま動かない。彼女の一挙手一投足を見たい。知りたい。どうして、と繰り返すその賢明な暴君は春香が白旗をあげるまで許さなかった。
 ボソボソと千早には聞こえない程度の声で春香が呟く。けれど、千早は彼女が何を言わんとしているのか分かっているようで、今度こそニヤニヤとした下卑た笑みを浮かべると「なに? 聞こえない」と突っぱねてみせた。その間も手元の携帯は強弱の操作を忘れていない。少しでも快感に流されそうになれば弱くして、ギリギリのところを責めていく。
 今度はください、とハッキリ聞こえた。もう千早には全てが分かっていたが、それでも「聞こえないわ。やめほしいの?」と、的外れなことを返す。ここまできて、とでも言いたげな春香の瞳。もう正常にものを考えられなくなっている証だった。

「イかせてください」
「なにをどういくの?」
「も、もっと気持ちよくしてくださいっ」

 ついに屈服する春香。それでも千早の目は鋭かった。普段だったらこのまま壁に押しつけて彼女の体を思う存分楽しむのだけれど、チラリと壁にかけられた時計を確認して千早はデスクに戻る。ストッキングも引き出しの中にしまい、765商事の誇る才女、如月千早になっていた。
 分からないのは春香の方。プライドや羞恥心、色々なものを捨てておねだりしたというのにこの仕打ち。もうローターも動きを止めており、なぜ抱いてくれないの、などという言葉が頭に浮かぶくらい苛立ちが体を駆け巡る。千早に問いただそうと震える足を前に出す。もう下着が使い物にならないくらい濡れており、少し気持ち悪かった。デスクの前まで近づき、こちらを上司の眼差しで見上げてくる千早にどう言ってやろうか。少し考えていたところで事態は急変する。
 ドアのノック音。寸前まで出掛かっていた言葉が引っ込み、代わりに「どうぞ」と、千早が促がす。信じられないという顔の春香を見ようともせず、千早は来訪者を待つ。
 失礼します、と入ってきたのは菊地真だった。整った顔立ちに短く切り揃えられた髪、パンツスーツに包まれたスラリとした体躯は頼りになるお姉さま然としている。サッパリとした性格は社内の女子社員から絶大な支持を得ており、千早のお気に入りの一人でもあった。無論、ビジネスの場においてという意味だが。
 唖然としている春香に「ちょっと待っててね。天海さん」と、さも春香の方が用事のあるように仕向ける。このまま部屋から出て行きたかったが先手を打たれてしまったので二歩ほど、春香はデスクから遠ざかった。

「ごめんなさいね。呼び出して」
「いえ。これがうちで用意出来るもののリストです」
「ありがとう」

 差し出された書類を手に取り、簡単に目を通していく。国内向けのスポーツ用品を扱う部署で働いている彼女と千早の接点は少ない。しかし、有能な人間は出来うる限り側に置いておきたい千早は事あるごとに真に頼みごとをしていた。いい加減、仲も知れてきたので引き抜きも考えているが、そしたらまた社内は揺れるであろう。
 春香は当然、面白くない。自分から呼び出しておいてこの仕打ち。体もまだ奥底の部分が疼いており、出来るならトイレに駆け込んでしまいたいのが本音のところ。こうなったら絶対に後で、と完全に千早に毒された思考を展開させていると、いよいよ予想外の出来事に焦り始めた。
 ブブブ、と先ほどまで動きを止めていたローターがまた振動し始める。うそ、と言い掛ける口をつぐみ千早を見る。しかし、真と仲良く談笑しているだけで視線すらこちらに寄越さなかった。
 やめてやめてやめてやめて。
 激しく振動するローターに、春香は一気に快感へと押し流されていく。目の前には真がおり、振り返ればだらしなく緩みきった春香の顔すら見えてしまう。それでもローターは春香の膣内を容赦なく抉る。もうイクのも時間の問題だった。

「ああ、そうそう。まだ紹介してなかったわね。この前言ってた、うちに入った新人よ」

 どこまで鬼なんだこの人は。
 もうあと一押しで絶頂へ押し上げられてしまう春香を紹介しようと千早が真を促がす。振り向く真。良い意味で男っぽい彼女のまっすぐとした瞳は汚れなんてなさそうで、その素直な視線が逆に春香を追い詰めていった。
 よろしく、と真が右手を差し出してくる。なんとか、もう本当にギリギリの理性が応えようと手を動かす。プルプルと震える手が徐々に持ち上がっていき、あともう少しというところで真の方からギュッと強く握りこんできた。
 だめだめだめだめだめだめぇ―――!
 ブルブルと強く震える春香の体。流石に真も怪訝な顔を浮かべるが、「ところで聞きたいのだけれど」と、千早に呼ばれて体を戻す。
 残ったのは、口の端からよだれを垂らして余韻に浸る春香。千早はその様子を視界の端におさめながら、満足そうに微笑んだ。




おわり

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