All Entries |  Monthly Archives |  Tag Cloud |  New entry |  Up load | 

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

女プロデューサー 尾崎玲子 3

性描写がございます







3.悪戯


 カーテンを閉め切った事務所の更衣室はエアコンを全開にしてもどこか、湿気が肌に張り付くような不快感がつきまとう。尾崎は部屋にこもったその饐えた臭いにも動じることなく、目の前に差し出された、屹立したペニスを口いっぱいに頬張った。鼻腔から抜ける雄の臭気に眩暈を覚えそうになりながら、喉の奥まで剛直の持ち主へ明け渡す。まるでそこが一つの性器になったように包み込み、吸い上げる動きは実に手馴れていた。頭上では少女の喘ぎ声ともつかぬ息遣いが妙に生々しい。
 くわえたまま、口内で亀頭を舐め上げていると尾崎の頭に掌が置かれた。ご褒美代わりのナデナデ。そういう心積もりではないのに、上手く出来ているという満足感と褒められたという幸福感が尾崎の心中を更に複雑なものにしていく。別にこれが欲しいわけじゃない。それなのに体はいやってほど素直に反応してしまっていた。男にこれほどまで献身的に奉仕する経験なんてものがない分、尾崎は自身の中に巣食う被支配欲の存在にただただ戸惑うばかりだ。むしろ、彼女が従属する姿を明確に思い浮かべているのは絵理のほうかもしれなかった。
 頭を撫でる度に、どこかくすぐったそうに首をよじり恥ずかしがる顔を浮かべる尾崎。その中に女としての悦びを感じていることを絵理は目敏く感じ取っていた。尾崎が絵理のことをいつも見守っていたと同様に、絵理もまた尾崎を見ていた。自分に外の世界を教えてくれた人。人と触れ合う楽しさ、努力の苦しみ、勝利の喜び。そして気持ち良いことを教えてくれた。もうそれは動物の刷り込みに近いレベルで絵理の心を狭く深いものにしている。絵理自身もその狭さを自覚していた。
 それでも構わない。腰の辺りからせり上がってくる精液の勢いに腰を震わせると、少女は尾崎の頭を両手で掴んだ。合わせるように尾崎が口の奥深くまで男根を誘い込み、射精の準備は整う。あとはただ爆ぜるだけ。無意識に腰を押し出すと、全身の力が抜き取られるように射精が始まった。
 尾崎が口での行為を許してくれるようになって一週間。ほぼ毎日のように彼女の口を犯す日が続き、それでも物足りぬと絵理は尾崎を求めていた。ただ、求めているのは必死に精液を飲み込もうとする目の前の女も同じかもしれない。
 ひとしきり尾崎の口の中に出し終えると、ゆるゆると腰を引いて抜き取る。白濁液にまみれた肉棒をどこか物惜しげに見ていた彼女に、絵理は「綺麗にして?」と、亀頭を尾崎の頬に擦りつけた。しょうがないわね、と口では言いながらも安堵の顔を浮かべた彼女はまた愛おしそうにペニスに舌を這わせた。
 随分と従順になってきた。絵理は射精後の気だるい思考の中でおもむろに尾崎の体に手を伸ばす。腰の下で座りこむ尾崎に手を伸ばすとなると、少々不恰好な姿勢になってしまうが、すぐに掌に感じる乳房の柔らかい感触によって気にならなくなった。
 しかし、そこから先の尾崎は強情だ。
「だめよ。絵理」
 ほとんどお掃除を終えた尾崎が男根から口を離して絵理の手を振り払う。もう少しで谷間の中へと埋もれることが出来た腕が宙をさまよう。一瞬、カッとなる頭をおさえつけると、絵理は困ったように首を傾げてみせた。尾崎の弱い顔。それでもこちらを見上げる彼女は首を縦に振ることはない。
 おそらく触れられたら最後、ズルズルと体の関係になってしまうことを尾崎も分かっているのだろう。ジクジクと体の奥で燻る情欲の炎から必死に逃れるように、絵理の求めを拒んでいた。もちろん、少女にとっては面白くないことであるが、そこまで簡単な女でないことに絵理は不思議と満足している。二人の関係性は当人同士ですらいまいち把握しきれていないところがあった。
 ティッシュで口元を拭った尾崎はいそいそと立ち上がると、次の撮影場所に促そうと絵理のスカートの乱れを直す。先ほどまで悪魔的でさえもあった逞しいモノは指一本で隠れてしまうほどに小さくなっていた。こんな可愛らしいものがどうしてあんなに禍々しい姿に変わってしまうのか。今更に人体の偉大さを感じながら、尾崎は絵理の姿を確認して背中を向けた。
 ここから先はアイドルとプロデューサー。トップをひた走り王者の道を切り開く常なる挑戦者。尾崎だけはその切り替えを終えていたのだが、背中を向けられた少女はそうではなかった。
 グイッと引っ張られた意外な力強さに悲鳴があがる。踏み出そうとした足では十分に踏ん張りが利かず、床に倒れこむ。したかかに打ってしまった腰を擦っていると、いつのまにか正面に回っていた絵理が脚の間に割って入ろうとしていた。無駄な肉を削ぎ落とした肉体はしかし、同年代の少女であれば倒れてしまうほどのレッスンを重ねて実に逞しい。グイグイと体を押し込むと、無防備なスカートの中が露わになってしまう。
「やめっ……絵理っ」
 一思いに蹴っ飛ばしてしまおうかとも考えたが、ヒールではどこに傷をつけてしまうか分からない。寸でのところでプロデューサーとしての選択をした尾崎は、スカートの中に忍び込む手の感触を堪えようと唇を噛んだ。
 下着の上をなぞる指先は今すぐにでも中へ入り込んでしまうのではないかというほど、荒々しいものだった。それでも素直に反応してしまう自分の体が恨めしい。多少の苦痛を快感として受け取ってしまう嗜好を、尾崎もまた絵理に見抜かれていた。まるで尾崎の心中を見透かす様に、絵理は優しく微笑んでみせる。
 気持ち良い? 尾崎さん?
 目は口ほどにものを言い、その手つきは尾崎の何を求めているのか、いやというほど分かってしまう。いつのまにか下着と足の付け根の稜線をなぞっていた指が、徐々に下着の内側へと入り込んでいく。腕は倒れこむ体を支えるために床に突っ張っており、もしも仰向けになったらと思うと、それ以上の抵抗は出来なかった。
 クチュリと、部屋全体に響いたのではと思わず心配してしまうような水音が尾崎の中で撥ねる。指によって開かれた大陰唇の先、柔らかい粘膜が覆う膣道の入り口が好き勝手に蹂躙されていく。スカートが邪魔になって尾崎からは見えないことが、かえって彼女を昂ぶらせていた。
「ああ……ふぅぅ……うっ……」
 噛んでいた唇が変色するまでに力を込めても、際限なく送られてくる快感に理性はもろくも崩れさっていく。見えないけれど、すでに指が届くギリギリのところまでねじ込まれ、膣壁を強めに擦られると尾崎の意識はさらに靄がかかったように曖昧なものになっていった。絵理の細く、繊細な指先が入っていると思うだけでもどこかプロデューサーとして悪いことをしてしまっているような、倒錯的な罪悪感が責めたてる。
 ダメだけど気持ち良い。気持ち良いけど、ダメ。
 まるで自分の中の天使と悪魔が囁くように、体を迸る快感とそれを塞き止めようとする理性とがない交ぜになる。絵理はもう分かっているのか、尾崎の体を押さえつけることもせず、彼女の中を楽しんでいた。なにより尾崎が自分のテクニックでちゃんと感じてくれているのが嬉しくて仕方ない。苛烈な態度とは裏腹に常に不安はつきまとう。
 本当にこんなものが生えてしまったとき、絵理は尾崎の反応こそをなにより恐れていた。ほかの人間になら隠し通すことも出来るが、この目聡いプロデューサーを騙すことは出来ないだろう。だからといって正直に話せるのか、すべてを打ち明けたところで尾崎が受け止めてくれるのか。拒否されたら、拒絶されたら。だからこそ受け入れられたことで絵理の中で確かに何かが変わってしまった。
 その意味では、少女は尾崎に囚われているとも言える。ただ、その主導権が実に曖昧であることは彼女たちにとって不幸中の幸いなのかもしれない。
 指が前後する度にせり上がる快楽の稜線が尾崎をさらっていく。自慰なら経験はあるはずなのに、絵理に触られているという一点だけでここまで気持ちが良いなんて。まるで最初からそうして欲しかったみたいじゃない。そう毒づく暇もなく吐く息の粘度が徐々に増していき、今はもう指の動きに全てをゆだねていた。
 更衣室に響く水音と漂う性臭が二人の脳髄を満たす頃、尾崎が二つの限界を訴え始める。一つはロケの時間が迫っていること。そしてもう一つの限界に尾崎は潤んだ瞳を向けることで絵理を止めようとした。
 お願い、絵理。私、もうこれ以上は。
 まるでその先を望んでいるかのような懇願は意外にもすんなりと通ってしまう。指を引き抜いた絵理は、あっさりと体を離して尾崎を見下ろした。
「あ、あの、え……?」
「尾崎さんが言った?」
 それだけ言って、クルリと踵を返す少女。ギリギリのところで止められてしまった尾崎にとってたまったものではないが、それでもヨロヨロと体を持ち上げる。今も快楽を欲する体の奥を精神力でのみ抑えつけ、絵理の後を追うのは立派だった。ただ、絵理はそんな尾崎の努力など、この後の更なる恥辱へのスパイスにしかならないことに思わずその相貌を崩しそうになる。
 尾崎さん。もっともっと、尾崎さんの恥ずかしいところ、見せてね?
 尾崎に見えないよう、ポケットに押し込んだ布切れを手で弄びながら絵理は外で待つ車の元へ急いだ。


「はーい。それじゃ絵理お姉さんにご挨拶しよーねー! こんにちはー!」
 保育士の女性が挨拶をすると、続けて子供達も元気そのものといった風に挨拶をする。こんにちはの嵐の後に、絵理は普段の彼女からは若干、イメージから離れる溌剌とした笑みを返した。続けて「こんにちは」とよく通った声で挨拶をする少女。以前の絵理であったなら怯えてもおかしくない状況もいまや慣れたもの。一流アイドルとしてのオーラは子供たちにも伝わったのか、それぞれ神妙な顔で絵理を眺めていた。
 新たなファン層の獲得を目指して幼児向けの番組に出演することになって数ヶ月。いまや子供とその親の心を掴んでいる絵理は幼稚園のロケでも人だかりの中心にいる。収録前から絵理の腰ほどしかない男の子が顔を真っ赤にして、一生懸命摘んできた花束と共に求婚してきたりと、ここでもアイドル水谷絵理は健在だった。
 すごいですね、と保育士の女性が話しかけたのはプロデューサーの尾崎。それに「ありがとうございます」と遠慮がちに返す彼女であるがしかし、その心中は今すぐにでも逃げ出したいほどに切迫していた。
 無意識にスカートを撫でる手のひらから伝わる感触は、さきほどから繰り返したので何も変わらない。スカート一枚を隔てて感じるのは何も覆うものがない生の臀部。混乱した頭が濡れぼそる股間から意識を離していたことで気づくのが遅れてしまっていた。抜き取られた下着はおそらく絵理が持っている。一人気づいた尾崎を見て、意味ありげに笑ってみせる顔はまさに確信犯のそれだった。
 とりあげようと思っても、園児に囲まれている今ではやりようがない。ただ収録が早く終わってくれることを祈りながら、尾崎はその場で立ち尽くしていた。
 収録が終わり、園児たちといつまでもお別れの挨拶を繰り返している絵理。まだあんな顔も出来るのね、と尾崎は久しぶりに穏やかな気持ちになる。自分を嬲るときの、まるで猛禽類のそれに似た獰猛な瞳と嗜虐的な笑みが尾崎の心をバラバラにちぎっていく。ふいに思い出したせいか、せっかく冷めた体がまた熱を覚え始めたところで尾崎は振り払うように足を動かした。
 スカートが足を動かしたことで僅かにはためく。そこまでは良い。ただ、そのスカートがそれ以上に、自分のお尻まで持ち上がることまでは考えがつかなかった。
「てやー!」
 背後からあがる園児の声に、風にはためくにしては不自然に持ち上がるスカート。次の瞬間にはスカートをめくられていると気づき、尾崎は手を後ろに回してめくったであろう犯人の方を向く。おそらく下着が見えるであろうと思っていたのだろう、ポカンとした顔の園児以上に尾崎は混乱していた。
 違うの。私、その、これはあの子が勝手に。自分がしたわけじゃなくて、その。お願い。それ以上、もう見ないで。
 もとより子供のあやし方など知らない彼女からしてどのようにこの園児の口を塞ぐか、それこそ物理的な方法も考えたところで救いの手は意外なところからやってきた。
「ほら、絵理お姉さんと握手?」
「お姉さん、でも、パンツ……」
「おいで?」
 優しく、というよりも有無を言わさぬ迫力で園児の手を取るとすぐにまた園児の群れの中へ戻ってしまう。あっという間の出来事に慌てて謝りに来た保育士に気づくまで、尾崎はそのまま呆けていた。とにかく引き返せないほどの危機が去ったことは分かったけれど、未だに震える脚がなかなか言うことを聞いてくれず、結局、絵理に呼ばれるまで尾崎はスカートを握り締めながらその場に立ち尽くした。

 バレなくて良かった?
 事務所に戻ると、やはりまた絵理に更衣室へと引っ張り込まれてしまった。なんでこんな時に限って事務所に誰もいないのか、愚痴を出そうにも自分の体をまさぐる少女の手によって嬌声へと変えられてしまう。
「ん……え、り……んっ」
 今度は押し倒されないようにと壁を背にしたが、体ごと壁に押し付けられ、むしろ好き勝手にされてしまっていた。上着の裾から忍び込んだ手は胸に、下着を抜き取られたままのスカートの中にはもう一つの手が暴れている。首筋に顔を埋め、甘噛みを繰り返す少女は舌で舐め取れる場所は全てといった風に尾崎の体を味わっていく。絵理の唾液の匂いがそこらの犬畜生のように尾崎を昂ぶらせ、反抗させる意思さえも噛み砕かれてしまった。
 もう半裸に近い格好の尾崎はズルズルと、壁にもたれかかったまま腰を落としていく。ペタリと床に座り込むと、やはり絵理の勃起しきった男根が待ち受けていた。もう少しの嫌がる素振りもなく、尾崎は口いっぱいに頬張ってみせる。口腔内に広がる味、鼻を通る臭いは全て彼女を狂わせる為の媚薬となっていた。
 しばらくモグモグと租借するように味わっていたかと思うと、絵理の方からペニスを口から引き抜く。つなぐ唾液の橋に今更ながらに頬を染める尾崎の顔もまた絵理の好きな顔だった。時折、処女のような反応を見せる年上の女性を愛おしくてたまらない。口に出せば泡沫のように消えてしまいそうなほど、絵理の想いは儚いものだ。
 絵理もまた膝をつき、尾崎を壁のない方向へ倒そうと徐々に体重をかけた。散々、乱暴にしてきたくせに、バカに丁寧な手つきが逆に意識させてしまう。
 セックスしたい。
 猫を思わせる絵理の大きな瞳の奥、仄かに灯る暗い炎が形を潜めると同時に、童貞の少年然とした初々しさで尾崎と向き合う。股間にあるモノを除けば、絵理は不恰好な恋心を抱える少女へ戻っていた。そしてその瞳の意味を尾崎も分かったのか、ふいに戻る意識が急激に彼女の警鐘を鳴らし始める。
 駄目。そんなことをしたらもう戻れない。戻りたくなくなってしまう。
「尾崎さん」
「ごめんなさい……」
 そっと押し返す腕が何よりも重い。俯く絵理の視線を追う。自信を喪ったように小さくなるペニスに急に罪悪感が募るのを尾崎は目をつぶって堪えてみせた。いまさら拒んだことを悔やむなんて、なんて自分勝手な女なことか。
「ごめんなさい」
 立ち上がって見せると、意外にも軽い足がさっさと尾崎を更衣室の外へ運んでいってしまう。自分でも薄情なほどのスピードで去った尾崎。残されたのは想い人に拒まれた哀れな少女。浅薄な性欲と鈍重の想いは手を取り合うことなく、最悪の結果へと繋がってしまう。
 尾崎さん。分かってたけど、でも、どうして。
 この時まで、この瞬間までは確かに絵理はアイドル、水谷絵理であった。生えてしまった歪なモノを抱え込み、それでも必死に自分を保ち、漏れる欲情を受け入れてくれる人が支えの全て。ただ、今はそれもいない。いないなら、水谷絵理もいないと等しいと少女は考える。
 あの人はいなくなってしまった。私の想いを受け止めてくれなかった。
 絵理はフラフラと壁に手をつきながら立ち上がる。そのままの足取りで自分のロッカーへと着くと、絵理はゴソゴソと何かを探し始めた。焦点の合わない瞳が見ているものはバッグの中を漁っているはずなのに深く、暗く、淀んでいる。
 それなら。
 ピタリと動きを止め、目当ての物が見つかってロッカーから離れる絵理。それを手にすると浅く浅く、よく見ないと分からない程度に微笑んでみせた。しかし、その笑みは今までのソレと全く違う。
 それなら、むりやり?
 アイドル水谷絵理ではなく、違う絵理が笑っていた。




つづく

絵理が病んできたー!。
・・・この終わり方、すごい次が気になります。


管理者にだけ表示を許可する
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。